【短編】若妻の電話
そんなとき、
淳子が思い浮かべるのは義弟の浩司だった。
浩司は体育大学のラグビー部所属で、
体もがっちりしており、
眼鏡をかけたインテリの夫とは、
正反対のタイプだった。
(さっきの電話。浩司くんは夫に用があったんだろうか・・・)
それにしては、
返事の歯切れが悪かったように思えた。
(もしかしたら、私に何か言いたかったのかも・・・)
しかし、ふたりの間には、
これといって用事はなかった。
それっきり、淳子は、
その電話のことは忘れてしまった。

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